30系後期アルファードの中古はこう選ぶ!リセールと装備で後悔しないポイントを解説

30アルファードのおすすめ中古車を徹底解説

2023年、トヨタ・アルファードは40系へとフルモデルチェンジが行われました。

その影響で、これまで大人気だった30系後期アルファードが中古車市場に続々と流通し始めています。

とはいえ、いざ中古車を探そうと思うと、

  • SCパッケージって本当にいいの?
  • オプション装備は何が大事?
  • どのグレードを選べば損しない?
  • 中古でも売り時ってあるの?

……など、迷うポイントが意外と多いのではないでしょうか。

実は30系アルファードの中古車選びでは、「リセールバリュー」に直結する落とし穴も存在します。

グレード・装備・カラー、さらには「登録時期」によって、将来の買取価格が大きく変わってしまうのです。

このブログでは、前期・後期あわせて5台のアルファードを実際に乗り継いできた私の視点から、リセールを意識した「本当におすすめできる30系後期アルファードの選び方」を徹底解説します。

アルファードに詳しくない方でも、この記事を読めば中古車選びで失敗しないためのポイントがきっとわかるはずです。

ご自身にぴったりの1台を見つけるために、ぜひ参考にしてください。

目次

30系アルファードの前期と後期の違い

まずは、30系アルファードの「前期型」と「後期型」の違いを見ていきましょう。

30系アルファードは、2015年1月にデビュー

そして2018年1月のマイナーチェンジを機に、大きく「前期型(2015年1月〜2018年1月)」と「後期型(2018年1月〜)」に分けられるようになりました。

これが前期型(マイナーチェンジ前)の外観です。
※画像はタイプゴールドです。

30系前期アルファード
画像引用元:トヨタ【公式】

続いて、【後期型(マイナーチェンジ後)】の外観はこちらです。

30系後期アルファード

外観の大きな違いは、やはりフロントマスクのデザイン変更です!

ると、このディスプレイオーディオモデルが主流になり、リセールバリューの面においても有利になると予想されます

マイナーチェンジでは見た目の印象が変わっただけでなく、機能面でも大きな進化がありました。

特に注目したいのが、安全性能の向上です。

後期型では、すべてのグレードに「第二世代 Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」が標準装備されました。

前期型では一部グレードを除きオプションだった安全機能が、全車に標準で備わるようになりました。

前期型では「Executive Lounge」を除き、Toyota Safety Senseはメーカーオプションでした

また、従来のミリ波レーダーに加えて単眼カメラも搭載され、検知性能が大幅にアップ。後期型の方が、事故回避・被害軽減の面で格段に優れています。

さらに注目したいのが、2020年1月の一部改良で追加された「9インチディスプレイオーディオ」です。

近年のトヨタ車では、従来のカーナビに代わり、スマホ連携機能を重視したディスプレイオーディオ(DA)が標準化されています。

とくに2020年以降のモデルは、中古車市場でも「比較的新しい仕様」として人気があり、今後のリセールでも有利になると予想されます。

リセールを重視するなら、2020年以降の後期型でディスプレイオーディオ搭載モデルを選ぶのが鉄板ですよ!

このように、30系アルファードは前期・後期で装備や安全性能に大きな違いがあります。

とくに「後期型+ディスプレイオーディオ搭載車」は、中古で買う価値が高い一台です。

リセールに強い!30系後期アルファードのおすすめグレードは?

次に、30系アルファード後期モデルのおすすめグレードについて解説します。

まず、30系アルファードには以下のような主要グレードが用意されています。

30系アルファードの主なグレード
  • Executive Lounge(ノーマルボディ)
  • GF(ノーマルボディ)
  • S(エアロボディ)
  • X(ノーマルボディ)

グレードは上から下へいくほど価格が抑えられた仕様となっており、たとえば最上級のExecutive Loungeは新車価格で700万円超えというハイグレードモデルです。

その中でも、最も人気が高いのが「エアロボディ」のS系グレード

このSグレードから派生したのが、今回メインで解説する「2.5SCパッケージ」と「タイプゴールド」になります。

ちなみに、よく混同されがちな「SC」と「SCパッケージ」ですが、エンジンが異なります

  • SC:3.5リッターV6エンジン(力強い走りが特長)
  • SCパッケージ:2.5リッター直4エンジン(燃費重視で現実的)

SCの方がパワフルな高級仕様ですが、維持費や実用性を考えるとSCパッケージの方が現実的といえるでしょう。

実際に私は「SCパッケージ」、過去には20系アルファードで「タイプゴールド」に乗っていました。

タイプゴールドのシートアレンジなどは30系と大きく変わらないため、当時の使用感を踏まえて比較していきます!

SCパッケージ

リセールバリューを最重視するなら、30系後期アルファードの中で最も人気があるのが「2.5SCパッケージ(2WD)」です。

なぜSCパッケージのリセールが高いのかというと、背景には東南アジア(とくにマレーシア・タイ・香港など)での高い需要があります。

現地でも新車購入は可能ですが、アルファードは高級車扱いであり、
・グレード選択肢が少ない
・価格が日本より2〜3倍も高い
といった理由から、日本からの中古輸出モデルが非常に人気なんです。

現地の方から見ると、日本仕様のアルファードは高性能・高品質な“掘り出し物”として映るわけですね!

そんな中でも、SCパッケージは見た目の豪華さと装備のバランスが非常に優秀で、輸出業者や買取業者にとっても「高く売れる車」として評価されています。

筆者も実際に、後期型はすべてこのSCパッケージを契約してきました。

その実体験から、SCパッケージの魅力と注意点を紹介します。

SCパッケージのメリット・デメリット

メリットデメリット
リセールが非常にいい

エグゼクティブパワーシートで上質な内装
前席温熱&ベンチレーシェンシート
合成皮革シートの質感が高い
メモリー機能付きパワーシート
2.3列目サンシェードあり
SC専用アルミホイール
取付できないチャイルドシートがある
前席から後席へのウォークスルーができない
2列目がスーパーリラックスモードにできない

とくに印象的なのは、エグゼクティブパワーシートによる内装の質感の高さです。

シートのデザインや素材感が明らかに違い、乗った瞬間に高級感を感じられます。

さらに、夏場に嬉しいベンチレーション(送風機能)付きシートや、ボタン一つでシート位置を記憶してくれるメモリー機能付きシートなど、快適性を高める装備が充実しています。

一方で、デメリットとしては小さな子供がいる家庭ではやや扱いづらい面がありました。

というのも、SCパッケージはもともと「大人のくつろぎ空間」を重視した設計になっているからです。

エグゼクティブパワーシートの形状上、大型の回転式チャイルドシートが取り付けできないこともあり、代わりに小型モデルに変更して取り付けていました。

また、中央が壁で仕切られているため、前席から後席へスムーズに移動することが難しい点もあります。

とはいえ、それ以外の部分では大きな不満もなく、総合的に見ても非常に満足度の高いグレード

リセールや見た目の高級感を重視する方には、間違いなくおすすめできる仕様だと感じています。

海外でも人気があるのも納得の仕上がりです。おもてなし仕様として、よくできているなあと感じました!

タイプゴールド

30系後期アルファードタイプゴールド
画像引用元:トヨタ【公式】

こちらは、国内市場でも非常に人気の高い特別仕様車「タイプゴールド」です。

フロントマスクのエンブレムが金色です!

SCパッケージと比較したときの最大の違いは内装、とくにシートアレンジの自由度

タイプゴールドは、2列目に「スーパーリラックスモード」が搭載されており、広々とした足元空間が魅力です。

タイプゴールドリラックスシート
画像引用元:トヨタ【公式】

この広さを活かして、ペットケージを置いたり、長距離ドライブ時に足を伸ばしてくつろいだりと、家族やペットと一緒に移動するシーンにピッタリの仕様です。

20系のタイプゴールドに乗っていたときは、大型犬のケージを置いても余裕で快適ドライブができました!

また、ウォークスルーのしやすさもファミリー層にとって大きなポイント

運転席と助手席の間にあるセンターコンソールがコンパクトなため、前席から後席への移動がスムーズに行えます。

タイプゴールド内装
画像引用元:トヨタ【公式】

タイプゴールドは、シートアレンジや室内空間の使いやすさから、小さなお子さまがいる家庭やペットがいる家庭に特におすすめの仕様です。

リセールは劣る?…実はそんなことありません

確かに、リセールだけを見るとSCパッケージのほうが上位にくるのは事実です。

しかし、それはSCが突出して高すぎるだけで、タイプゴールドも国産ミニバンとしては十分すぎるほどのリセール力を持っています。

我が家では最終的にリセールと装備面のバランスから「SCパッケージ」を選びましたが、もし使い勝手や家族との日常での実用性を最優先するなら、タイプゴールドの方がストレスなく使えて満足度が高いと感じています。

タイプ別おすすめ層|あなたに合うアルファードはどっち?

30系後期アルファードの人気グレード「SCパッケージ」と「タイプゴールド」。

それぞれに明確な魅力があるため、どちらを選ぶべきかはライフスタイルや重視したいポイントによって変わってきます。

まずは、下の比較表でご自身に合うタイプをチェックしてみてください!

スクロールできます
向いている人の特徴SCパッケージがおすすめタイプゴールドがおすすめ
リセールを最優先したい非常に高い再販価値あり国産ミニバンの中では十分高水準
高級感・所有満足度を求める内装・装備が豪華落ち着いたデザインで快適
子育て・ファミリーユース中心チャイルドシート非対応あり、ウォークスルー不可シートアレンジ自由・使い勝手抜群
ペットとよく出かける足元スペース狭めスーパーリラックスモードで広々快適
室内移動・実用性を重視コンソールが大きく通りにくい前席〜後席移動がしやすい
中古購入コストを抑えたい中古でも相場が高い割安感あり、装備とのバランス良し

リセールを狙って短期で乗るならSCパッケージが有利ですが、家族と長く使いたい方にはタイプゴールドのほうが気兼ねなく使えると思います。

とくに子育て世代には、ウォークスルーや自由なシートアレンジのありがたみを実感するはずです!

どちらを選んでも満足度の高いグレードですが、「自分に合った使い方」にマッチした選択こそが、あとあと後悔しないポイントです。

30系後期アルファードのパワートレイン

30系後期アルファードには、以下3種類のエンジン(パワートレイン)が用意されています。

搭載される3つのエンジン
  • 3.5リッターV6エンジン(ハイオク仕様)
  • 2.5リッター直4エンジン(レギュラーガソリン)
  • 2.5リッターハイブリッド(レギュラーガソリン)

注目したいのは、40系アルファードでは3.5リッターV6エンジンが廃止されたという点です。

これにより、30系後期のV6モデルは今後「希少性」が高まるかもしれませんね。

新型ヴェルファイアには2.4リッターターボエンジンが新たに導入されており、パワフルさと燃費のバランスが改善されています。

それに対して、30系V6モデルは今後「プレミア感」で価値を保つ流れも考えられます。

一方で、多くのユーザーが選んでいるのは「2.5リッター直4のガソリンモデル」です。

理由は、以下の通りです。

  • 本体価格が比較的抑えられている(ハイブリッドより約100万円安)
  • パワーも日常使いには十分
  • 現在の中古市場では最もリセールバリューが高い

現時点では、2.5リッターガソリン(2WD)が最も査定が安定しており、輸出にも強いパワートレインです。

輸出需要が高いことで知られる「SCパッケージ」も、この2.5リッターガソリン(2WD)モデルです!

リセールで差が出る?後期アルファードの人気カラーとは

アルファードを中古で購入する際、カラー選びもリセールを左右する重要なポイントです。

基本的には、「パールホワイト(070)」か「ブラック(202)」を選べば間違いありません。

ぶっちゃけ、中古車市場でもほぼこの2色しか店頭に並んでいませんよね

他の車種でも共通していえることですが、特にこだわりがない場合はこの2色から選ぶのが鉄則。

理由はシンプルで、買取査定時に「人気色」として扱われやすく、値崩れしにくいからです。

30系後期型はパールホワイトとブラックの間に、大きなリセール差はありません

そのため、基本的には好みで選んでもOKです。

ちなみに40系では、黒のほうが少しだけ有利な相場が続いています

ただし、注意点もあります。

トヨタ202ブラックは非常に傷が目立ちやすく、洗車や手入れに手間がかかるカラーなんです。

洗車頻度が低めの方や、メンテナンスが面倒な方には、汚れや小傷が目立ちにくいパールホワイトの方が圧倒的に管理が楽だと思います。

逆に、洗車が趣味の方にとっては、202ブラックの深い艶と美しさは格別の魅力です。

ピカピカレインプレミアム施工後の202ブラック
ピカピカレインでコーティングした202ブラック

以前はこの202ブラックに、ピカピカレイン プレミアムを使って本格的なコーティングをしていました。

艶・撥水・耐久性はさすがの仕上がりで、洗車のたびに惚れ直すレベルでした。

\ 圧倒的な艶・撥水・耐久性/

ですが最近では、以下の2つをメインにコーティングしています。

  • ワコーズバリアスコート
  • シュアラスター ゼロフィニッシュ

いずれも、簡易系ガラスコーティング剤です。

この2つの優れている点は、

  • 拭き取りがラクで施工時間が短い
  • 艶・水弾き・コスパのバランスが圧倒的
  • 忙しい中でも無理なくメンテナンスできる

正直なところ、いろいろ試してきましたが、今は「バリアス」か「ゼロフィニッシュ」が一番ちょうどいいと感じています。

ピカピカレインも優れた商品ですが、コスパと手軽さの面で簡易ガラスコーティングに軍配が上がるシーンが多いです。

メンテナンスも気軽にできて、塗装面のリセットも簡単です!

というわけで、カラー選びは「パールホワイト or ブラック」でOK、さらに美しい艶を維持したい方は、コーティング選びにもこだわってみると満足度が上がりますよ!

中古で選ぶならここをチェック!後期アルファードの狙い目オプション

中古のアルファードを選ぶときに、ぜひチェックしておきたいのが「メーカーオプション」です。

実はこのメーカーオプションの有無が、買取金額やリセールバリューに大きく影響するので詳しく解説します。

メーカーオプション

車を工場で生産する段階で取り付けるオプション(サンルーフ、パワーバックドア、純正パノラミックモニターなど)

ディーラーオプション

車両完成後、ディーラー到着時に追加で取り付けられるオプション(フロアマットやバイザー、モデリスタエアロなど)

メーカーオプションは新車注文時しか選べないため、中古市場では「付いている車両=価値が高い」という評価になりやすいということです。

3種の神器

30系後期アルファードでは、中古市場でも重視される3つの人気メーカーオプションがあります。

通称「3種の神器」と呼ばれており、特にリセールを意識するなら必ずチェックしておきたいポイントです。

3種の神器とは?

・ツインムーンルーフ…121,000円
・デジタルインナーミラー&BSM付…110,000円
・スペアタイヤ…11,000円

1,ツインムーンルーフ(サンルーフ)

30系アルファード13.3インチリアシートエンターテインメントシステム

最もリセールに影響が大きいといわれているのが、このツインムーンルーフです。

海外、特にアルファードの主要な輸出先では「サンルーフが付いていて当たり前」と考えられている国もあります。

そのため、短期乗り換えを前提とした方は、このオプションが付いているか必ず確認しましょう。

乗りつぶす予定がない方は、ムーンルーフ付きの車両を選ぶほうが断然有利です!

2、デジタルインナーミラー&ブラインドスポットモニター(BSM)

30系アルファードデジタルインナーミラー

こちらも安全性能と利便性の面で人気の高い装備です。

とくにBSM(後側方警戒支援システム)は、近年では標準装備の車も増えており、中古車市場でも「あるのが当たり前」な装備として注目されています。

30系アルファードスペアタイヤ

3つ目はスペアタイヤ。パンク時の安心装備として一定の需要があります。

海外では舗装されていない道路が多い地域もあり、輸出先によっては必須扱いになることも。

とはいえ、国内使用が前提であれば、リセール面での重要度はやや低めです。

装備の有無は、トランク右側の床下収納を確認するとわかりますよ!

3種すべてが揃っている車両は、短期乗り換え時により高値で売れる傾向があります。

とくに5年以内での売却を想定している方は、なるべく3種付きの車両を選びましょう。

3眼LEDヘッドライトも要チェック!

ちなみに、3眼LEDヘッドライトもリセールに大きく影響していた装備の一つです。

2020年の一部改良以降、SCパッケージには標準装備となりましたが、それ以前のモデルではメーカーオプション扱いだったため、中古で購入する際は確認が必要です。

ハザードを出して、ウインカーが“流れるタイプ(シーケンシャル)”なら3眼LED付きと判断できます!

このあと続く「10.5インチナビ+JBL」の章でも、装備の有無が価値に直結するケースを紹介していきます。

気になる方はあわせてチェックしてみてください!

10.5インチメーカーナビ+JBLプレミアムサラウンドシステム

最後にご紹介するのは、10.5インチのメーカーオプションナビ+JBLプレミアムサウンドのセットです。

10.5インチナビゲーションJBLプレミアムサラウンドシステム

この装備は、前席ナビ+後席リアモニターのセットで約95万円という、非常に高額なオプションです。

高音質なJBLサウンドと、大画面ナビ・モニターの迫力は、所有満足度もかなり高い仕様ですが、リセールを重視する場合は注意点もあります

必ずセットで確認したい「リアエンタ」

30系アルファード13.3インチリアシートエンターテインメントシステム

JBLナビが装備されている車両でも、後部座席に「リアエンターテインメントシステム(リアモニター)」が付いていないケースもあります。

カーセンサーで販売されてる車両でも、リアエンタなしは割とあります

実はこのリアエンタがないと、JBL付きでも査定が伸び悩む可能性があるんです。

JBLナビは、リアエンタとセットで価値が出る装備と言っても過言ではありません!

実際、前席ナビのみで後席モニターが無い車両は、買い取り店での評価が下がりやすい傾向があります。

モデリスタエアロとの相性も◎

さらに、モデリスタエアロが装着されていれば、全体の仕上がりに一貫性が出て、リセールにプラス要素となることも。

オーディオや内装にこだわる方ほど、外観との統一感を気にする傾向があるため、JBL付き×モデリスタの組み合わせは中古車としての完成度が高く評価されやすいのです。

あえて狙うなら…「リアエンタなし」もお買い得?

一方で、リセールを重視しない方にとっては「リアエンタなしのJBL車両」は狙い目ともいえます。

理由はシンプルで、中古価格が抑えられているからです。

「音響にはこだわりたいけど、後席モニターは不要」という方には、お得に高音質を楽しめる仕様になるかもしれません。

おすすめ仕様まとめ

とはいえ、リセールを最優先するなら「JBLナビ」は必須ではありません

実際のところ、中古市場で安定した評価を受けているのは、「3種の神器(ツインムーンルーフ・デジタルインナーミラー・スペアタイヤ)」が揃った車両です。

それでは、ここまでの内容をもとに、30系後期アルファードのおすすめ仕様をまとめておきます。

30系後期アルファードおすすめ仕様のまとめ
  • グレード:2.5SCパーケージ(2WD)
  • ボディカラー:パールホワイト(070)orブラック(202)
  • メーカーオプション:ツインムーンルーフ・デジタルインナーミラー・(スペアタイヤ)

30系後期アルファードの新車乗り出し価格

中古車を選ぶうえで、その車が新車時にどれくらいの価格で販売されていたかを知っておくことはとても大切です。

「今の中古価格は高い?安い?」

こうした判断をするうえで、新車時の乗り出し価格を基準にすると比較しやすくなります。

もちろん、値引きやオプション構成によって価格は上下しますので、以下はあくまで目安としてご覧ください。

2.5SCパッケージ(3種の神器付き・ディーラーオプション無し)

値引き60万円前後。

乗り出し価格は455万円~470万円

2.5SCパッケージ(3種の神器付き・JBL前後・ディーラーオプション無し)

値引き65万円前後。

乗り出し価格は530万円~550万円

この価格帯を見ると、30系後期アルファードがいかにコスパの良いモデルだったかがわかります。

実際、2023年に登場した新型40系アルファードは価格が大幅に上昇し、しかも値引きゼロ(0円)も当たり前の状態になっています。

JBL仕様や装備の違いをもっと詳しく知りたい方はこちらの記事が参考になります!

新型40系アルファードはどう変わった?値引き・装備・リセール重視の選び方はこちらの記事が参考になります!

購入前にチェック!初度登録月とリセールの関係

輸出に強いアルファードを中古で選ぶ際に、「初度登録月」がリセールに影響するということをご存じでしょうか?

実はこの登録月、輸出先の国によっては「新しさの指標」として評価されるため、査定額に差が出ることもあるんです。

そもそも「初度登録月」とは?

初度登録月とは、その車が日本国内で最初に登録(車検証が交付)された年月のことを指します。

これは「あなたが中古で購入した日」ではなく、最初のオーナーが登録した月が基準になります!

車検証を見ればすぐに確認できますよ!

登録月の違いがもたらす印象の差

たとえば「2022年12月登録」と「2023年1月登録」の車があったとしましょう。

わずか1か月の違いなのに、見た目の年式は1年違いになってしまいます。

この“年またぎ”による印象の差が、仕向国(輸出先)によっては査定に響くこともあるのです。

輸出先では「年式の新しさ」を重視するケースも多いため、1月登録の車は有利に評価される傾向にあります。

1月登録になっている中古車は狙い目かもしれませんね!

避けたい登録月は?

逆に、11月・12月登録の車両は、翌年になると“1年落ち”に見えてしまうため、リセールを重視する方はなるべく避けたほうが無難です

実際、1〜3月登録のアルファードは輸出業者からの評価も高く、買取額が強気になりやすい傾向があります

結論:登録月も見逃さずにチェック!

「この装備でこの価格、しかも高年式!」と思っても登録月が年末寄りだとリセールで損をする可能性もあるので、注意が必要です。

中古車選びでは、価格・装備に加えて、「初度登録月」も重要な比較ポイントのひとつです。

アルファードは5年経過に要注意!

5年ルールに要注意!リセールに効く“59か月の壁”とは?

中古アルファードを「将来的に高く売りたい」と考えているなら、「登録から5年以内(=59か月以内)」であるかどうかは見逃せないチェックポイントです。

特にリセールを意識している方にとっては、これを知らないと後々の査定額に大きな差が出る可能性があります。

まず、アルファードは海外輸出、とくにマレーシア向けの需要が高いことで知られています。

このマレーシアには「中古車輸入の規制」があり、次の条件を満たす車両でなければ輸入ができません。

初度登録から12ヵ月以上、かつ59ヵ月以内の車両

このルールに該当しない車両(=59ヵ月を超えた車両)は、マレーシアの輸出対象から外れてしまい、国内相場での取引になってしまいます。

たとえば、令和5年4月登録のアルファードであれば、令和6年4月から令和10年3月までが輸出可能期間となります

これはアルファードの主な輸出先であるマレーシアに関係します。

理由はマレーシアでは輸入できるのが「初度登録月からの経過月数が12ヵ月から59ヵ月までの車」という中古車輸入規制があるからです。

この「59ヵ月ルール」はリセールを重視するなら見逃せない要素です。

5年経過がもたらすリセール・査定の影響

「59か月ルール」により輸出ができなくなると、買取業者としても海外需要を見込んだ高額買取ができなくなるため、結果として査定額が一気に下がる傾向にあります。

「とにかく長く乗るつもりだから、リセールは気にしない」という方は問題ありません。

ですが、

  • 次回も乗り換える予定がある
  • セールを意識した車選びをしたい

という方は、前章で触れた「初度登録月」と合わせて、59か月を超えないタイミングを意識して選ぶのが大切です。

実際には「59か月ギリギリ」ではなく、余裕を持って56か月目あたりで売却に動き出すのが理想的です!

リセールより購入価格を重視する方は…

一方で、購入価格をできるだけ抑えたい方には、「5年経過した車両」が狙い目となります。

リセールが落ち込む=買取相場が下がる → 販売価格も下がるという流れがあるためです。

特に、

  • サンルーフなどの高額オプションが付いていない
  • 車検が近く整備費込みで販売されている

などの車両は、お買い得価格で出回っているケースも多く、コスパ重視派にとっては好条件といえるでしょう。

ただし「5年経過間近」は要注意!

気をつけたいのが、“5年経過直前”の中古車です。

見た目の年式や走行距離が良さそうでも、購入後すぐに「59か月の壁」を超えてしまうと、売却時にリセールで大きく損をするリスクがあります。

つまり、“ちょうど5年落ち”の車両より、ほんの数か月若いだけで査定額に大きな差が出る可能性があるということです。

中古アルファードを選ぶ際は、

  • いま何か月経過しているか
  • 乗り換え予定と照らして59か月ルールに引っかからないか

を意識することで、後悔のない選択ができるはずです。

まとめ

ここまで、30系後期アルファードのおすすめ中古車の選び方やリセールに関わるポイントについて詳しく解説してきました。

アルファードは、ファミリーカーでありながら

  • 高級感があり
  • 装備によってリセールが大きく変わり
  • 売却タイミングでも差が出る

という、戦略的に選ぶことで価値を最大化できる1台です。

装備の有無や登録月、そして「5年ルール」などを知っておくだけで、これまでのカーライフとはまったく違った選び方・乗り換え方ができるようになります。

私の実感としても、アルファードは“ただの移動手段”ではなく、資産としての価値も高いクルマです!

今後、中古市場には30系アルファードが多く流通してくると予想されます。

この記事を参考に、皆さんにとってベストな1台と出会えることを願っています!

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