2024年5月20日に「トヨタ新型シエンタ」の一部改良が行われました。
この記事は、改良された内容を中心に、私が去年購入したハイブリッドZグレードとの比較を、ブログ形式でまとめました。
- 主な改良点
- 価格の変更
- 改良後の乗り出し価格
少しリセールの話も交えて解説するので、これからシエンタを購入する際の参考にしてください。
新型シエンタ7つの主な改良点
大きな変更は❶❷になります。
もともと装着率の高かったオプション装備が標準化された印象です。
順番に解説していきます。
10.5インチディスプレイオーディオPlusの標準化
「10.5インチディスプレイオーディオPlus」が標準化されたことが、主な値上げの原因です。
改良前は、Z/Gグレードにメーカーオプションでしたが、今回の一部改良でZグレードに標準装備されました。
改良前は89,100円のメーカーオプション代金が必要でした。
この装備は、リセールバリューにも反映され、もともと付ける方が多かった印象です
実際に私も付けてますが、画面が大きく画質もすごく綺麗なので、満足度は高いですよ!
パノラミックビューモニターの標準化
「パノラミックビューモニター」の標準化も、値上げの原因のひとつです。
改良前は全グレードでメーカーオプションでしたが、改良でZ/Gグレードに標準装備となりました。
パノラマもリセールバリューには大切な装備です!
注意点がひとつ。
より高性能なパノラミックビューモニターが欲しい場合は、「トヨタチームメイトアドバンストパーク」を選択する必要があります。
お値段は66,000円。
改良前はオプション代金93,500円だったので、こちらは値下げです。
トヨタチームメイトは後方歩行者+周囲静止物にも対応していて、床下透過表示機能も付いています。
「トヨタチームメイト」はあまりリセールに関係ありませんが、駐車が苦手な方にはとてもオススメできる装備です。
私は画質が綺麗になるので付けました!
カラーバリエーションの変更
ホワイトパールクリスタルシャイン(070)が廃止され、プラチナホワイトパールマイカ(089)へ変更されました。
オプション料金は33,000円。
同じトヨタ車の新型プリウスや新型アルファードも「プラチナホワイトパールマイカ(089)」が使われているので、今後のトヨタ車のパールホワイトは、プラチナホワイトパールがスタンダードになっていくものと思われます。
ホワイトパールクリスタルシャイン(070)に比べ、より白っぽくなり明るくキラキラした印象があります
ツートンカラーでは「ダークグレー×グレイッシュブルー」が廃止され、新たに「ダークグレー×アーバンカーキ」に変更されました。
オプション料金は55,000円。
単色では「グレイッシュブルー」より「カーキ」の方が人気だったので、「ダークグレー×アーバンカーキ」のツートンは人気がでそうなカラーですね。
去年、私がシエンタを購入した時は「パールホワイト」「ブラック」「カーキ」「ベージュ」のカラーによるリセールは変わりありませんでした。
しかし、現在は「パールホワイト」「ブラック」が少し有利になってきているので、売却時に少しでも高く売りたいとお考えの方は、「ホワイト」「ブラック」を選択するのが無難かもしれません。
ハイブリッドエンブレムの変更
間違い探しレベルです。
車に詳しくない方にはわからないと思います……
新型アルファードや新型プリウスと同じタイプのハイブリッドエンブレムに変更されるので、今後トヨタのハイブリッド車は「HEVエンブレム」に順次切り替わっていくと思われます。
スマートエントリー&スタートシステムの標準化
これはXグレードに関しての内容です。
XグレードにもZ/Gグレードと同じく、リモコンキーとプッシュボタンでエンジンが始動できるようになりました。
これで全グレードに「スマートエントリー&スタートシステム」が標準装備となりました。
デジタルキーの新規設定
Z/Gグレードに限りメーカーオプションで選択可能。
オプション料金は33,000円。
デジタルキーアプリを使って、スマートフォンを車両のキーとして使用することができます。
スマートキーは邪魔になるときがあるので便利そうですね
外部給電アタッチメントの追加
ドアと窓を閉じたまま電源コードを車外に出して給電できる外部給電アタッチメントが追加され、利便性が向上されました。
どうやら雨天時にも雨も防げるみたいですよ
以上の7つが、今回実施された一部改良の内容です。
次の章では価格について解説していきます。
【改良後】シエンタの価格一覧表
続いては気になる価格です。
一部改良後の新価格を一覧でまとめたので参考にしてください。
上段が旧価格で下段が新価格です。
エンジン | 人数 | すべて126,600円UP | Zグレードすべて37,500円UP | Gグレードハイブリッド10,000円UP ガソリン45,200円UP | Xグレード
---|---|---|---|---|
HYBRID | 7人 | 3,036,600円 | 2,727,500円 | 2,430,000円 |
5人 | 2,996,600円 | 2,687,500円 | 2,390,000円 | |
ガソリン | 7人 | 2,377,500円 | 2,035,200円 | |
5人 | 2,646,600円 | 2,337,500円 | 1,995,200円 | |
HYBRID (E-Four) | 7人 | 3,234,600円 | 2,925,500円 | 2,628,000円 |
5人 | 3,194,600円 | 2,885,500円 | 2,588,000円 |
すべてのグレードで値上げされました……
- 「10.5インチディスプレイオーディオPlus」の標準化
- 「パノラミックビューモニター」の標準化
※126,600円の値上げ
- 「パノラミックビューモニター」の標準化
※37,500円の値上げ
値上げされたとはいえ、たとえば改良前のZグレードに「10.5インチディスプレイオーディオPlus」と「パノラミックビューモニター」を選択しようと考えていた方にとっては、実質の値上げは約1万円にとどまります。
したがって、今回の改良は10.5インチもパノラマも付ける予定が無かった方にとって、デメリットの多い改良になった印象です。
13万円も払って、いらなかった装備が付いてきたら嫌ですよね……
ただ、リセールバリューの観点からみると、Z/Gグレードに限り、今回の改良は悪くありません。
理由は「10.5インチディスプレイオーディオPlus」と「パノラミックビューモニター」は、リセールバリューに影響するからです。
新型シエンタに関しては、この2つのオプションが一番リセールバリューに影響を与えています!
実はオートオークションで高値で落札されている車両のほとんどが、「10.5インチディスプレイオーディオPlus」と「パノラミックビューモニター」が付いている車両なんです。
つまり、両方付いていれば買取専門店に売却する時に、強気に交渉できるメリットが生まれます。
反対に、もしこの2つが付いていなければ、売却するときに少し安めに値付けされる可能性が高いということです。
したがって、リセールバリューにプラスになる装備が標準化された今回の改良は、決して悲観する内容ではないというのが、私の正直な感想です。
【改良後】シエンタハイブリッドZの見積り
いつもお世話になっているディーラーで見積もりしてもらいました。
無駄を省いた現実的な見積もりです!
登録月の関係(税金)で金額は変わりますが、改良前を購入した時と比べ、実質1万円程度の値上げ。
ただし、私は駐車システムがより高性能な「トヨタチームメイト」を選択しました
- 値引き…20万円
- 乗り出し価格…303万円
パパヒラさんが買うなら、値引きは20万円でお願いしますと言われました。ディーラーオプションが少ない上、改良直後にしてはいい値引き額だと思います!
参考までに、以下の3点を選択すると、さらに値引きが増える可能性があります。
- ガラスコーティング
- メンテナンスパック
- ローン契約(残価設定含む)
この中で一つでも該当するなら、もう少し値引きが増えるかもしれないので、頑張ってみてください。
なぜ増えるのかというと、販売店にとって利益率が非常に高い商品だからです……
ただし、値引き額は地域差があり、特に「トヨタモビリティ〇〇」といった販売店が統合された地域では、渋くなる傾向があるようなので、値引き情報はあくまで参考程度にしてください。
【改良後】シエンタハイブリッドの納期は早い
- ガソリン…約3か月
- ハイブリッド…約2か月
※去年は「ガソリンが半年」「ハイブリッドが4~5か月」でした。
半導体不足による長納期化の前に戻りつつありますね。
改良後のシエンタはトヨタ車の中では納期がかなり早いので、リセールを気にしない方には確実に朗報です!
ここからはリセールについての余談ですが、2024年5月現在のシエンタの相場が上がっています。
一方で、納期がここまで早まると、相場が一気に下落する可能性も十分にあります。
まとめ
ここまで2024年5月20日に実施された、シエンタの一部改良の中身について解説してきました。
今回の一部改良は、外装・内装に大きな変更は無く、以前から人気のあったオプション装備が標準化されたことがメインの内容でした。
値上げはされましたが、リセールバリューにプラスになる装備が標準化された今回の改良は悪くありません。
この記事が、これからシエンタを購入される皆様の参考になれば幸いです。