今回はトヨタ新型シエンタを購入したので、購入記としてレビューしていきます。
普段使いとして使っていた日産ルークスの車検が近づき、次の一台を検討していたところ、条件にぴったりだったのが”新型シエンタ”でした。
いつものように「中古の軽」にするか最後まで迷いましたが、今の情勢やこれからのライフスタイルを考えると、今回は新車の普通車にしようと決心しました。
シエンタは子育てファミリーにちょうどいいサイズ感と、装備バランスの良さが魅力。
アルファードのようなリセール特化のミニバンではありませんが、「グレード」「カラー」「メーカーオプション」の選び方次第で、あとからの損失を抑えることができます。

実は、新型になってからリセールバリューもグッと改善してるんですよ!
車の維持費を抑える一番のカギは、「購入価格」ではなく「売却価格=リセール」に注目すること。
今回、ルークスをしっかり高く売却できたことで、新車シエンタへの乗り換えも無理なく実現できました。
記事の後半では、ディーラー下取りと一括査定でどれだけ差が出たのかも具体的にご紹介していきます。
- 新型シエンタを選んだ理由
- リセールに影響するおすすめ装備
- 契約したグレード・カラー・メーカーオプションの詳細
- 値引きと支払総額の内訳
- ルークスの売却で得られた金額と方法
「新型シエンタの購入を検討している方」や「クルマの維持費をできるだけ抑えたい方」にとって、参考になる内容になっています。
ぜひ最後までご覧ください!
新型シエンタの基本情報をおさらい
グレードと価格を一覧でチェック
まずは、2024年に実施された一部改良前後の価格一覧(税込)から確認していきます。



Z・G・Xの全グレードで価格改定が入ったので、購入時期によっては差額も大きくなります
以下の表では、上段が改良前の価格、下段が改良後の新価格です。
エンジン | 人数 | すべて126,600円UP | Zグレードすべて37,500円UP | Gグレードハイブリッド10,000円UP ガソリン45,200円UP | Xグレード
---|---|---|---|---|
HYBRID | 7人 | 3,036,600円 | 2,727,500円 | 2,430,000円 |
5人 | 2,996,600円 | 2,687,500円 | 2,390,000円 | |
ガソリン | 7人 | 2,377,500円 | 2,035,200円 | |
5人 | 2,646,600円 | 2,337,500円 | 1,995,200円 | |
HYBRID (E-Four) | 7人 | 3,234,600円 | 2,925,500円 | 2,628,000円 |
5人 | 3,194,600円 | 2,885,500円 | 2,588,000円 |
新型シエンタの4WDはHYBRIDにのみ設定されており、「E-Four」と呼ばれる電気式4WDシステムを採用しています。



ガソリンモデルに4WDはないので、雪国や山間部にお住まいの方は要注意です!
なお、Z・Gグレードは全体的に10万円〜13万円程度の値上げとなっています。



一方で装備の充実もあるので、内容を見れば納得感はあります!
また、2024年の一部改良について更に詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。


サイズは?他車との比較で見える魅力
続いては、気になるサイズ感について。
今回はシエンタの最大のライバル「新型ホンダフリード」、そして一回り上の「90系ヴォクシー」とのサイズを比較してみましょう。



この3車種は子育て世代の定番候補!比較して損はありません
シエンタ | フリードAIR | ヴォクシー | |
---|---|---|---|
全長 | 4,260mm | 4,310mm | 4,695mm |
全幅 | 1,695mm | 1,695mm | 1,730mm |
全高 | 1,695mm | 1,755mm | 1,895mm |
ホイールベース | 2,750mm | 2,740mm | 2,850mm |
最小回転半径 | 5.0m | 5.2m | 5.5m |
ヴォクシーのようなミニバンは、「日産セレナ」や「ステップワゴン」なども含めて非常に人気のあるカテゴリーです。
ただ、「大は小を兼ねる」とはいえ、普段の使いやすさや運転のしやすさを考えると、必ずしも大きい方が正解とは限りません。



ミニバンってまずは大きさ選びで迷いますよね
一方、「シエンタ」と「フリード」は5ナンバーサイズでちょうどいい大きさ。日常使いにぴったりなサイズ感です。
特に注目すべきは、シエンタの最小回転半径「5.0m」。



試乗してみると「おっ、思ったより小回りきく!」と感じるはずですよ!
ちなみに、私はヴォクシーにも乗っていましたが、取り回しのしやすさは圧倒的にシエンタに軍配が上がります。



スライドドア付きの軽(N-BOXなど)に近い感覚で乗れるのがいいんですよね!
燃費はどれくらい?ガソリンvsハイブリッド
燃費性能は、購入後の維持費を左右する重要なポイントです。
今回はライバル車種と比較しながら、新型シエンタの燃費をチェックしていきます。
(Zグレード) | シエンタ(EX) | フリードAIR(S-Z) | ヴォクシー|
---|---|---|---|
ハイブリッド | 28.2km | 25.4km | 23km |
ガソリン | 18.3km | 16.4km | 15km |
シエンタハイブリッドは、3車種の中でもトップの燃費性能を誇ります。
特にガソリン価格が高騰している今、実燃費が良い車は家計の強い味方です。



子どもの送迎や週末の買い物など、日常使いがメインだから、燃費の差は意外と大きいんですよね!
また、近年はハイブリッド車の中古需要も高まり、リセールバリューの面でもプラスになることが増えてきました。



昔はガソリン車の方がリセール良い印象でしたが、最近はハイブリッドのほうが有利な車種も増えてます
コンパクトで運転しやすく、燃費も良い。
新型シエンタは、子育て世代の「ちょうどいい」をしっかり満たしてくれる1台と言えます。
おすすめ試乗インプレッション
シエンタの走行性能や乗り心地については、実際に試乗してみるのが一番ですが、文章よりも映像のほうがわかりやすいのも事実です。
そこでおすすめなのが、モータージャーナリストの河口まなぶさんによるこちらの試乗動画。
プロの視点で解説されており、シエンタの特徴がとてもよく伝わってきます。



走りに関しては私も素人なので、こういったプロの視点は本当に参考になります!
まだ見ていない方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
新型シエンタを選んだ理由【ハイブリッドZ】
今回乗り換えの対象となったのは、普段使いで乗っていた「ルークス(日産)」です。
1回目の車検が近づいてきたことをきっかけに、乗り換えを検討しました。
最初はまた中古の軽自動車にしようかと考えていましたが、最近は新車の方が結果的にお得に乗れるケースも多く、今回は思い切って新車にしてみました。



社会情勢や維持費のことも考えると、今は新車の方が現実的かなと感じました
ここからは、数ある選択肢の中から「新型シエンタ ハイブリッドZ」を選んだ理由について、実体験をもとにお伝えしていきます。
コンパクトミニバン最強クラスの安全装備
新型シエンタには、このクラスとしては最高レベルの安全装備が搭載されています。


最新の「Toyota Safety Sense」が搭載されていて、その中で一番おすすめしたいのが、安全運転をさりげなくサポートしてくれる「プロアクティブドライビングアシスト(PDA)」です。
この機能は「90系ヴォクシー」や「40系アルファード」にも採用されていて、私自身もヴォクシーで体感済み。
「歩行者の横断がありそう」「人が飛び出してくるかもしれない」など、運転の状況に応じたリスクの先読みを行ってくれるので、運転しててとても安心感があります。



自然とブレーキ制御が入ることで安心感が増します!
加えて、「トヨタチームメイト(アドバンストパーク)」もオプションで選択可能。


「パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付き)」もセットになっており、標準のパノラミックビューモニターよりも画質が明らかに良くなっているのもポイントです。





モニターの画質が良くなれば夜間の視認性が格段にあがりますよ!
また、アドバンストパークには自動駐車機能も含まれていて、アクセルもブレーキも触れずに自動で駐車が完了。
試乗時に家族も試してみましたが、本当にスムーズに駐車できて驚いていました。
シエンタに搭載されているこのチームメイト機能は、ヤリスクロスに搭載されているものより上位のバージョンで、2023年時点では、ヴォクシーや新型プリウスと同じ仕様になっています。



つまり、コンパクトミニバンとしては最上級クラスの装備なんです!
ただしこの「トヨタチームメイト」は、ハイブリッドZグレードでしか選択できない点には注意が必要です。



せっかく良い装備なのに、すべてのグレードで選べないのは惜しい……
オプション価格はそれなりにしますが、もしハイブリッドZを検討中であれば、候補に入れておいて損はない装備です。
運転しやすく家族みんなで使える
5ナンバーサイズのシエンタは、最小回転半径も5.0mと非常に優秀で、とにかく取り回しがいいんです。



これは都心の狭い道や立体駐車場でもかなり助かります!


最近のミニバンは「ヴォクシー」「セレナ」「ステップワゴン」など、3ナンバーが当たり前になっていますが、試乗で比べてみた結果、シエンタが一番運転しやすいと感じました。



私自身、アルファードにも乗っていますが、街乗りの快適さはシエンタの方が断然上です!
もちろん、乗り心地や高級感はアルファードに軍配が上がります。ですが、普段の買い物や送り迎えには間違いなくシエンタが便利です。



ファミリーカーとして“使いやすさ重視”の方にはぴったりです!
さらに注目したいのが、ステアリングの「チルト&テレスコピック」機能。
これはステアリングの高さ・前後を調整できる機能で、体格や好みに合わせた運転ポジションを実現してくれます。



小柄な方でもしっかりフィットしますし、長距離ドライブの疲れも軽減されます!
家族でシェアして使うことが多いシエンタにとって、誰が運転しても快適なポジションを作れるのは大きなメリットです。
普段使いのメイン車としても十分な質感と性能
私は新車で購入した場合、基本的に初回車検までしか乗りません。理由は好きな車をバランスよく乗り継ぐにはいちばんお得だからです。



自ずと乗り換え回数が多くなります
我が家は2~3台持ちなので車が「0台」になることはありませんが、たとえばもう1台を相場がいい時期に売ったとき、どうしても軽自動車では厳しいときがありました。



荷室の広さと乗車人数の問題が大きいです……
実はトヨタライズも所有していますが、こちらはSUVなので子供がいると少し使いづらいシーンもあると感じています。



やはりスライドドアの利便性には勝てません……
「ルーミー」や「新型フリード」も検討しましたが、発売時期の問題だけでなく、機能性や使い勝手の面でも新型シエンタの魅力が一歩リードしていました。
家族の毎日にちょうどフィットする。
やっぱりシエンタが一番バランスが取れていると感じたのが決め手です。



選んで本当に正解でした!
実際の見積もりと選んだオプション
今回のシエンタ購入では、リセールバリューや使い勝手を重視しながら、グレードやカラー、装備をじっくり選びました。
ここでは、実際の見積もり内容をもとに、選んだポイントと理由を詳しくご紹介していきます。
グレード・カラー選びのポイント
- グレード・・ハイブリッドZ
- 車体色・・ブラック(202)
グレードは「ハイブリッドZ」を選択しました。
ハイブリッドZにした理由
- 今後のリセールを考えるとハイブリッドZが安定しそう
- 付けたい装備がハイブリッドZにしかオプション設定がない
リセールバリューの観点からZグレードがおすすめです。
エンジンは「ガソリン」「ハイブリッド」お好みでいいと思います。
ただ、リセールを気にするならグレードは流通量が多く相場も安定しそうな「Zグレード」を選んだほうがいいでしょう。



ディーラーの営業マンもZグレードが最も売れていると言ってました!
もうひとつの理由は、シエンタを購入するなら付けたい装備が2つあったからです。
「2列目サンシェード」と「トヨタチームメイト(アドバンストパーク)」です。
「2列目サンシェード」はZグレード(ガソリン・ハイブリッド含む)に、「トヨタチームメイトアドバンストパーク」はハイブリッドZグレードしか選べない仕様となっているので、迷うことなくハイブリッドZグレードに決まりました。



サンシェードは日除け対策やプライバシーも守られるので、非常に使い勝手がいいんですよね!
乗車人数は「7人乗り」をチョイス。
「5人乗り」との差額も4万円と、そこまで高くないので「7人乗り」を選びました。



リセールも7人乗りの方が差額以上にいいですよ!
次に、車体色は「ブラック(202)」を選択。
車体色ブラックを選んだ理由
- リセールで有利な色
- オプション料金がいらない
- 引き締まってかっこいい


記事を書いてる時点の色別相場は、「ホワイトパール」「ブラック」「アーバンカーキ」「ベージュ」いずれの車体色でも、リセールはそんなにかわりません。
ただ、今後流通量が増えてくると、定番人気色の「ホワイトパール」と「ブラック」が安定してくると思ったので、今回は無難にブラックを選択しました。



でも黒は管理が大変なんですよね……とくにトヨタの202ブラックは高級感がありますが、洗車傷がとても目立つのがデメリットです……
とはいえ、202ブラックはホワイトパールと同リセールな上、オプション料金も不要なので、洗車を苦にしない方にはイチ押しカラーです!
リセールも意識したメーカーオプション


私が今回選択したオプションは全部で3つ。
リセールを重視する方にとって、どんな装備を選ぶかは実はとても重要なポイントです。
まず大前提として、リセールを意識するなら、オプションは必要最低限が鉄則。
車種によりオプションを付けるなら徹底的に選択したほうがいい場合もありますが、基本的にはオプションは付ければ付けるほどリセールは落ちます。



とはいえ、利便性や満足度とのバランスも大切。節約しすぎて不便になってしまっては、本末転倒ですよね……
特に注意したいのがディーラーオプション(DOP)です。
一部を除いて査定時の評価がつかないので、リセールを重視するなら極力控えめにするのがおすすめです。
- メーカーオプション(MOP)
→ 工場で取り付ける装備(例:トヨタチームメイト、コンフォートパッケージなど) - ディーラーオプション(DOP)
→ ディーラーで納車前に取り付ける装備(例:フロアマット、バイザー、モデリスタパーツなど)
- 10.5インチディスプレイオーディオプラス(89,100円)
- トヨタチームメイトアドバンストパーク(93,500円)
- サイドバイザー(28,600円)
新型シエンタはフルモデルチェンジからまだ間もないため、どのオプションがリセールに影響するかは未知数な部分もあります。
10.5インチディスプレイオーディオプラス
それでも、現時点で最も影響しそうなのは「10.5インチディスプレイオーディオプラス」でしょう。
なぜなら、同じ装備が選べる90系ヴォクシーでも、10.5インチを搭載しているかどうかでオークション価格に差が出ているのが実情だからです。





実際、装備している車両の方が明らかに高値で落札されています!
また、中古車サイトのカーセンサーでも、8インチと比べて10.5インチの方が販売価格が高い傾向にあります。
おそらくシエンタでも、今後同様の傾向が強まっていくのではと予想しています。
トヨタチームメイトアドバンストパーク
2つ目の「トヨタチームメイトアドバンストパーク」ですが、こちらは査定額へ影響はあまりないと予想します。



パノラミックビューモニター分の価値として数万程度でしょうか……
とはいえ、我が家では安全性の向上を優先して、この装備をしっかりと選びました。
サイドバイザー
3つ目の「サイドバイザー」はリセールにまったく影響しませんが、雨天時に窓を少し開けたい場面ではとても重宝するので付けました。



とくに梅雨時期や子どもの送迎中など、意外と便利なんですよね!
それ以外のオプションはどうしたの?
「フロアマットとドライブレコーダーはつけないの?」という声もあるかもしれませんが、フロアマットについては、コストを抑えるために社外品を選択しました。



純正マットは割高なので、私はいつもコスパ重視で社外マットを選んでいます!
今回選んだのは「FJクラフト」の社外品マット。質感・フィット感ともに優秀で、実際に使ってみてかなり満足しています。
詳しいレビュー記事も書いていますので、気になる方はこちらをご覧ください。


ドライブレコーダーに関しては、Zグレード・Gグレードには前方カメラが標準装備されています。
そのため、あえてディーラーオプションで追加する必要はありません。



ドラレコのオプション追加って3〜5万円はかかりますから……これは嬉しいポイントでした!
最後に、ガラスコーティングについても触れておきます。
最近は新車見積もりの段階でコーティングが自動的に組み込まれていることも多く、必要なければ見積もりから外してもらうのが大切です。



コーティングは値引きの調整材料にされることもあるので、要チェックです!
私は今回も、コストを抑えるためにDIYでコーティングをする予定。



「ワコーズ バリアスコート」という信頼性の高いコーティング剤を使う予定です!
このように、リセールを意識しつつ、実用性や満足感も両立できるオプション選びを心がけました。
次は、気になる値引きと支払総額についてご紹介します。
シエンタの値引きと支払総額は?
値引き交渉のポイント
こちらが実際の値引き内容です。


- 車両本体から18万円
- オプションから2万円
合計約20万円の値引きとなりました。



オプションを最小限に抑えたわりには、なかなかの値引き内容だと思います!
なお、今回はいわゆる“値引き交渉らしい交渉”はしていません。
以前は複数のディーラーを回って相見積もりをとったこともありましたが、最近は信頼できる営業さんがいる店舗に絞ってお願いしています。



実際、継続して買った方がメリットが大きいと感じています
その理由のひとつが、最近のトヨタ車では新型モデルの販売が“抽選方式”になるケースが増えていることです。
一見すると公平に思える抽選ですが、実際には過去の購入歴や関係性による“忖度”が影響することもあるようで、常連でないと購入できないケースも少なくありません。



欲しい新型車を確実に手に入れたいなら、信頼できる店舗との継続的な付き合いは大きなアドバンテージになります
今回の値引き交渉スタイルはとてもシンプル。
「乗り出し300万円以内におさめたいです」とストレートにお願いしました。



値引きというより、乗り出し価格を軸に交渉しました
結果は301万円。
営業さんの表情や反応から「これはもう限界のラインだな」と感じたので、そこで快く契約しました。



数十分というスピード決着になりました!
なお、値引き額には地域差もあります。特に「トヨタモビリティ〇〇」といった販売会社が統合されている地域では、値引きが渋めになる傾向もあるようです。



そのため、あくまでも「実例の一つ」としてご参考ください!
支払総額とその内訳【ハイブリッドZ】


最終的な支払総額は301万円となりました。



改良前の「シエンタハイブリッドZグレード」の乗り出し価格は300万円前後が目安となりそうです!
これから購入を検討されている方にとって、「どれくらいの予算が必要か」を把握する参考になればうれしいです!
新型シエンタが初の改良を実施しました。改良点をまとめたので気になる方は読んでみてください!


ルークスはどう売った?乗り換え時の売却方法


車を高く売る=次の車の頭金になる
車を乗り換える際に見落とされがちなのが、「今の車をどう売るか」という点です。
車を乗り換える際、「いくらで売れたか」は次の車の資金計画に直結します。
とくにここ数年は新車価格が全体的に上がっているため、下取り価格や買取額が高くなるほど、次に買うクルマのグレードアップやオプションの追加がしやすくなります。
私はこれまで何台も車を乗り継いできましたが、その原動力になっているのが、一括査定などを活用して車を高く売るという工夫です。
「安く買って高く売る」よりも「高く売る」時代へ
以前は「いかに安く車を買うか」が乗り換え術の基本でしたが、昨今は新車の大幅値引きが難しくなりつつあります。
とくに人気車種・新型モデルは値引きが抑えられている傾向があり、「安く買う」ことができないなら、「高く売る」ことに全力を注がなければなりません。
そのため、これからは「高く売る」ことがより重要になってきます。



今後の車選びでは「売却」こそが維持費削減のカギです!
ディーラー下取り vs 一括査定の差は歴然
今回も当然、愛車ルークスを下取りではなく車買取サイトを使って売却する方針でしたが、試しにシエンタ契約時にディーラーでも査定を依頼してみました。
その査定額は……100万円ぴったり。
一見すると妥当な金額に思えるかもしれませんが、実はこの金額、オークション相場と比べるとかなり安いんです。
買取業者に依頼した場合、当時のルークスは125万円以上が当たり前の相場です。



すでに20~30万円もの差がつくことになります!
この差額で、たとえば「Zグレードへグレードアップする」「あきらめていたメーカーオプションを追加」、そんなことも可能になり、次の車のリセールを高めることもできるようになります。



ルークスはもっと高い金額で売却しました!以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ読んでみてください!




なぜまだ「下取り」に出す人が多いのか?
「それだけ違いがあるのに、なぜ下取りに出す人が多いの?」と不思議に思うかもしれません。
その理由は、次の2つに集約されます。
- 手続きが簡単(ディーラーに全部任せられる)
- 納車日まで今の車に乗り続けられる
たしかにこの2点は大きな魅力です。
でも実際は、買取業者に売却しても手続きは簡単ですし、納車タイミングを調整することで空白期間も避けることがきます。
少しの手間をかけるだけで、次の車の選択肢が広がったり、上級グレードを選べるだけの資金が生まれたりと、カーライフが大きく変わる可能性があるんです。



「あのときちゃんと売っておいてよかった」と思える瞬間が、きっとやってきますよ!
まとめ|リセール重視でシエンタを買うなら
ここまで、新型シエンタの購入体験をベースに、グレード選びやオプション、そして愛車の売却についてお話してきました。
あらためて感じたのは、やっぱりシエンタは、買って良かったと心から思える一台だということです。
運転のしやすさ、安全性、室内空間、そして子育て世代にも嬉しい装備の数々。
街乗りにも遠出にもフィットする、まさに“ちょうどいい”ミニバンだと実感しています。
とはいえ、カーライフの満足度は「買った後」にどう使いこなせるかでも変わってきます。
特に、次のクルマに乗り換えるとき、今のクルマをいかに高く売れるかは想像以上に大きな差になります。
下取りだけで済ませるのも一つの選択ですが、少し視点を広げて「高く売る方法」を知っておくと、今後の選択肢が広がり、カーライフにもっとゆとりと自由が生まれます。
これからシエンタを検討される方にとって、本記事が少しでもお役に立てば幸いです。



買うときだけでなく、手放すときにも納得できる一台選びを…このブログでは今後もそんな情報を発信していきます!



